第11回国際理解セミナー(アルゼンチン編)
2009年10月17日(土)
貝塚市民福祉センター 4階大会議室
7月のコロンビア料理編に続き、国際理解セミナーの南米第2弾としてアルゼンチン文化セミナーが開催されました。
この11 月に予定されている、アルゼンチンの“ウダオンド舞踊団”を受け入れてのホームステイや舞踊公演等の文化交流に先立って、ホストファミリーの皆様や会員の皆様に色々な情報を提供する機会を持つことが、彼らとの交流をスムーズに行うのに役立つと考えて企画されました。
第1部では、アルゼンチンの伝統・文化(タンゴやフォルクローレを含む)や人々の暮らしについて、講師の柴理梨亜さんに講演していただき、第2部では、“スターゴールド120”とKAIFAの“ラテンサロン”による、ラテン音楽の演奏とダンス、スペイン語の歌を皆で楽しみました。
第一部
柴 理梨亜さんは、アルゼンチン共和国、ブエノス・アイレス市生まれの日系3世。日本に住んで25年位になります。スライドを使ってアルゼンチンを紹介して下さいました。
“アルゼンチン”という国名の由来は“銀”からと言われており、ラプラタ川は“銀の川”という意味です。国花は“セイボ”、国旗はスペインから独立した時に空と雲をイメージして作られました。国旗と並んでよく使われる国章は、友情・自由・知恵など色んな意味を持っています。
人口は、2007年の調べで約3950万人。住民は、欧州系アルゼンチン人が97%とも言われ(スペイン系・イタリア系が多い)、今はアジアからの移民も増えており、コリアンタウンもできました。中国系スーパーでしいたけ・わかめなど日本の食材も手に入ります。住民の主な宗教はカトリックです。
現在の大統領は、クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル。前のキルチネル大統領の妻で、アルゼンチンでは結婚すると、夫の名字を付け加えます。名字が2つあることになり、よく日本に入国するとき「どっちが名字?」と聞かれて困りますが、2つとも名字なのです。
民族衣装
日本のように正装のものではなく、女性は草原で動きやすいスカートと前掛けという一般的な衣装です。男性はガウチョ=カウボーイの服。ポンチョにおしゃれなベルトとナイフが必需品です。
食事
1日4食。昼・夜2食と朝の軽食+ティータイムです。朝食は所謂コンチネンタルスタイルで、コーヒーかお茶にトーストだけ。
昼食はゆっくりいただきワインを飲む人もいます。前菜は、チョリソ(ソーセージ)をはさんだチョリパン、メインはアサードという肉を炭火で焼いた料理です。エンパナーダというパイも人気で、地方によって肉や野菜・ポテトなど具が違います。デザートは、アロス・コン・レチェというお米のミルク粥。プリン風で美味しいのですが、母はお米に砂糖を入れるのに抵抗があるそうです。
自然・観光
アメリカ大陸最高峰のアコンカグア、世界遺産のロス・グラシアーレスの氷河群、有名なイグアスの滝など。イグアスの滝は、アルゼンチンとブラジルにまたがっており、冒険好きの方はアルゼンチン側から見るのがお勧め。ちょっとしたジャングル体験もできます。
ワインの大産地メンドーサ、ホエールウォッチングができるバルデス半島、中央部タランパージャ国立公園の“月の谷”、北部アンデス山脈の“七色の丘”など見所がたくさんです。
ボカ地区は、タンゴで有名な町です。
柴さんはボカ地区のサッカーチームのTシャツ着用!
「スーツより良いと思いました」
首都・ヴェノスアイレス
中心部には、独立記念日の7月9日通り、独立のヒーローの名のサンマルティン公園があります。
大統領官邸はピンクハウスと呼ばれ、映画『エビータ』に実際に使われました。
官邸の地下は博物館になっています。コロン劇場は世界3大劇場の一つです。
第二部
☆“スターゴールド120”によるラテン曲の演奏とKAIFAラテンサロンの歌とダンスのコラボ☆
“スターゴールド120”は、竹代芳一さんが代表をつとめる音楽グループ。 KAIFAの語学サロン“スペイン語とラテン文化を楽しむ会”のダンスチーム“DANZA del SOL”と何度も共演しています。
曲目
- 花まつり
- ラ·クンパルシータ
- トゥクマンの月
- 灰色の瞳
- ラ·クカラーチャ
- タンゴ デル フエゴ
- コンドルはとんでいく
7曲目の『コンドルはとんでいく -El Cóndor Pasa - 』を参加者みんなでスペイン語で歌いました!
講演と音楽を楽しんだ後は、アルゼンチンでよく飲まれている“マテ茶”とお菓子をいただきながら歓談しました。
柴さん手作りの“ドゥルセ・デ・レチェ” [スペイン語で
ミルクのジャム]
(コンデンスミルクから作られたキャラメル風のクリーム・濃厚でとっても美味しい!)
クラッカーにつけていただきます♪