国際理解協力

      市立津田小学校5年生の国際理解教育に協力

     ―KAIFAより3人の外国人が講師として招かれるー

2012年1016()3・4時限

 

講師として東エイミーさん(アメリカ)在日15年、松浦マリーさん(フィリピン)在日13年、宮岡洋子さん(中国)在11年の3人が快く受諾されました。

 

初めに5年生全員が集まり、児童の司会で3人の講師が紹介されました。

 

次に3グループに分かれ、それぞれの講師のもとに授業が行われました。

 

授業は児童の質問を中心に展開されました。

 

どのグループも講師を囲んで楽しく授業を進められました。


質問はたくさんありましたがその一部を紹介します。

 

・初めて日本に来たときどう思いましたか。

 

・日本の好きな場所はありますか。

 

・日本に来てびっくりしたことはありますか。

 

・日本に来てつらかったことはありますか。

 

・あなたの国でスポーツは何が人気ですか。

 

・貝塚にはだんじりという祭りがありますが、伝統的なお祭りは何ですか。 等々

 

最後に児童がお礼の言葉を言って、たて笛で「ヘビーローテーション」を演奏してくれました。


授業後に児童に感想を聞くと

 

・アメリカでは学校で朝食をとると聞いてびっくりした。

 

・中国はすごくたくさん勉強するそうでしんどそう。

 

・フィリピンの祭りがおもしろかった。

 

・日本とちがういろいろなことが聞けておもしろかった。

 

・遊びを教えてもらって遊んだのが楽しかった。

 


学習が終わった後、給食も児童と一緒にいただきました。


講師の感想

 

・児童はみんな一生懸命聞いてくれて、楽しく学習できました。

 

・私たちもたくさん勉強できました。

 

・時間が足りなくゲームの紹介ができなくて残念でした。(東さん)

 

・給食は美味しかった。全部食べました。

 炊き込みご飯は作るのは大変むずかしくなかなか上手にできない。(宮岡さん)

 

校長先生は、児童がマスコミを通してだけでなく、近隣で一緒に生活している講師の実際の生活を通しての話を聞いて、いろいろなことを知って欲しい。

まず、「知る」と言うことが大切だとおっしゃっていました。

 

本日の授業がその一助になれば大変嬉しいことです。

                                                             

                                                                                       (KAIFA 広報部会)

 

  

「小学校の国際理解教育にKAIFAがお役立ち!」

 

   2011年8月に市立西小学校と市立津田小学校からKAIFA事務局に、2学期の児童の国際理解授業に外国人講師の派遣してほしいとの依頼が入りました。 学校側からは、授業で講師に出身国の文化等を紹介していただき、続いて、児童からの質問を受けていただきたいとのことでした。

   KAIFAでは、それに応えて、西小学校へ926日、28日、29日に3人の外国人講師(フィリピン出身の松浦マリー

さん、中国出身の山田金令さん、ペルー出身のアウロラ・ウエキさん)を派遣しました。 

 

なお、津田小学校へは11月に行く予定をしています。今回は「ペルー編」を載せました。

 

2011年9月29日 (木) ペルー編    担当者 ウエキ・アウロラさん

   その日、私達メンバーが会場である体育館へ入って行くと、子供達は好奇心いっぱいの小さな瞳を輝かせていました。「来たで!来たで!ペルーや・・」「なんか面白い服着てるで・・笛持ってるで・・」と囁く声。  

お話ばかりではきっと飽きてしまうだろうと、急遽お願いすることになったペルー音楽演奏家の通称タクさんの山高帽と

ポンチョの出で立ちに釘付けです。「僕のことペルー人やと思ってるみたいやわ・・」とタクさんが笑いながらつぶやきました。

   

やがて今回の主役である日系ペルー人のウエキ・アウロラさんの「お国紹介」のお話が始まりました。一枚一枚映し出されていく写真にそって彼女が説明していきます。ペルーと言えばやはりインカ帝国の歴史抜きには語ることができません。インカの遺跡、インカの神殿跡、ナスカの地上絵・・・そして超有名な世界遺産マチュピチュ!どれも私達日本人にとってはとても珍しく興味深い風景ではあるのですが、子供達の反応は特になく、聞き入っているのか理解できないのか・・といった感じです。もともと大人対象に作った説明文でもあったので、まだ小学校3年生の彼らには「インカ帝国」はちょっと難しすぎたかもしれません。    

   それでもそんな子供達の顔が反応し、ひときわ瞳が輝いたのがアンデスの動物たち(リャマ、ビクーニャ、アルパカ)の写真とペルー料理の写真でした。さっきまで無反応だった彼らが急に笑顔になった瞬間でした。

微笑ましくもあり、少しほっとしました。

ケーナの演奏に聴き入る子どもたち・・・
ケーナの演奏に聴き入る子どもたち・・・

 

説明が終わるといよいよタクさんの演奏が始まりました。「コンドルは飛んでゆく」を始めとするアンデスの音楽がケーナという笛の音で奏でられ、体育館に響きわたります。そして最後は沢山の子供達が参加してくれて、ハンカチを手にペルーのダンスを一緒に踊りました。お別れに教えたばかりのスペイン語「アディオス!(さようなら)」と言うと彼らも元気よく「アディオス!」と答えてくれました。

みんなで一緒にペルーのダンス !
みんなで一緒にペルーのダンス !

  

果たして今回子供達がどれくらいペルーという国に興味を持ってくれたかはわかりませんが、私自身、小学校5年生の時に読んだ本で「マチュピチュ」のことを知ったのがきっかけでラテン諸国に興味を持ち現在に至っています。もし今回これをきっかけに少しでもペルーに興味を持ってくれる子がいたとしたら、嬉しく思います。

 

 (広報部会・鎌形)

 

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