第9回KAIFAサロン
バングラデシュ
Bangladesh
2011年12月に第1回KAIFAサロンが開催されてから、今回で9回目を迎えました。
日頃の活動とは別にKAIFAとして身近な国際交流の場を作ろうと始まったKAIFAサロンです。
今回は、「料理を通して他国の文化を学ぼう~! ~バングラデシュ料理~」を6月6日(土)に開催しました。
ホームページ等を見て、30名が参加してくれました。バングラデシュ料理に関心を持って、親子で、ご夫婦で、友人同士で集まり、男性もたくさん参加されました。
ゲストは1年半前に来日され、泉佐野市在住の
Nahid Rahmanさんです。
彼女のご主人は獣医で、現在は大阪府立大学で学ばれています。彼女自身も獣医だそうです。
バングラデシュの民族衣装を着て、頭にはスカーフを被った目がパッチリと大きい可愛い女性です。
日本語がまだ思うように話せないので、英語サロンの松浦マリー先生に通訳をお願いしてバングラデシュ料理を教えていただきました。
日本ではインド料理やネパール料理の店が主流になっていますが、バングラデシュ料理の店となると数少ないのが現状です。
バングラデシュは豊かな自然に恵まれた国で食材も豊富です。バングラデシュ料理のメインはカレーで、スパイスの香りが漂うカレー料理は野菜を多く使っていて、インド料理よりあっさりと食べやすいです。
今回の料理は、チキンカレーとポテトチョッパー(コロッケ)です。
バングラデシュはイスラム教徒の多い国であり、Nahidさんもイスラム教徒なので、ハラルの鶏肉を使って調理をすることにしました。
(イスラム教の教えに則った食品は「ハラル(許された)食品」といいます。)
チキンカレーのレシピは6人分です。
玉ねぎは1個半をすりおろしたものを使って、鶏肉は1kg以上たっぷりとありました。
バングラデシュ料理のカレーの基本となるのは、鶏肉を入れるまでにしっかりとスパイスの入った玉ねぎを炒めるのがコツらしいです。カレーの美味しさがここで決まるようです。
鶏肉1kgを入れて、水分を加えて煮詰めていき、チキンカレーが完成します。
調理の仕方を学んでから、6グループに分かれて調理をしました。
バングラデシュのカレーはご飯を使いますので、各テーブルごとに炊飯から始め、テーブルに置かれた材料を使って調理開始です。
グループでは材料切りを分担して調理をしました。
(写真の左側は松浦マリーさん)
ジンジャー、ガーリック、クミン、ターメリック、ガラムマサラ、チリパウダ-、ケチャップのスパイスの香りが調理室に漂います。
今すぐ食べたいという食欲に駆られます。水分が多い場合は強火で水分を飛ばしながら煮詰めるのがコツのようです。
2つ目のレシピはポテトチョッパー(コロッケ)です。日本のサクサクとしたコロッケと違って、バングラデシュのコロッケはモチモチとした食感のコロッケです。
手が痛くなるぐらいしっかりとモチモチになるようにこねるのがコツです。
ポテトの中心に挟む玉ねぎのスパイスは、クミン、ターメリック、ガラムマサラ、チリパウダーです。フライパンでよく炒めて、つなぎには卵の黄身を使います。
玉ねぎのみじん切りはポテト生地にも使うので、炒めて塩で味をととのえてからポテトの中に入れてこねます。
柔らかさは小麦粉で調整してこねていきます。
ポテト生地を手のひらに広げ、スパイスの入った玉ねぎを入れて丸めるのですが、パンクしないようにするのがコツです。どのグループもパンクせずに揚げることが出来ました。
ハート型のがあったり、とても美味しそうなコロッケが出来上がりました。
調理を始めて2時間30分、チキンカレーとポテトチョッパーが完成。
お皿に盛りつけして、各グループで試食しました。
出来上がったチキンカレーとポテトチョッパーを食べる時は、どのグループも「美味しいね~!」という言葉が飛び交いました。
カレーの量が多く、コロッケも大きなものが2つあったので、食べきれないほどでした。
お昼の食事時間からずれてしまいましたが、お腹も満たされて、バングラデシュ料理を皆さんで楽しむことができました。
食事タイムが終わり、バングラデシュの文化や生活について話をしていただきました。
ウィキペディアより下調べしたものを参考にしてもらいなが
ら、Nahidさんがまとめてこられたものを日本語で話してくれました。あまり日本語が話せないと聞いていましたが、日本語で話していただけたのでうれしかったです。
質問タイムでは、松浦マリーさんに通訳をしていただきました。
国名は「バングラデシュ人民共和国」で首都はダッカ、通貨はタカです。
公用語はベンガル語で、主にバングラデシュとインドのベンガル州で使われています。
人口は152,500,000人(2013年)です。
世界遺産としてはパハルプールの仏教寺院遺跡群があります。首都ダッカの北にあります。 バングラデシュはイスラム教の国ですが、8世紀半ばから9世紀にかけて仏教が大いに栄えたようです。
今日の服装は普段着で、頭のスカーフはかぶらなくてもいいそうです。ご主人からは、肌を出さずにスカーフをかぶりなさいと言われているそうです。正装にはサリーを着用します。
(地図はウィキペディアよりいただきました)
ベンガル語で、Nahid Rahmanと名前を書いてくれました。(上手く撮影出来なかったので文字を白くしました)
前もって各テーブル5人になるようにグループを振り分けていましたが、一か所にたくさん集まったり、3人の小人数になったりすることがありました。
きっちりとグループの人数の確認がとれていないまま調理に進んでいたので、最初にグループ確認をしておくべきだったと反省しました。
そんなことで手際よく仕上がるグループもあったり、少人数で時間がかかってしまうグループもあったりでした。
次回のKAIFAサロンにはこの点に気をつけましょう。
参加された皆さんにアンケートを書いていただきました。
感想など
◎「料理が美味しくて、その文化にも親しめて楽しかった」
◎日本のカレーと違って、家でも作ってみたくなった」
◎参加するまではどうなるかなと心配したが、日本人の口にあった味付けで、とても楽しく参加致しまし た。
◎美味しいカレー作りを教わり良かった。
◎美味しく楽しく参加できました。
◎段取りがもう少し良ければいいなと思いました。
◎インド料理みたいで、新たな国の料理でもすごく美味しく、食べやすかったので自分でも作って 見た いです。
◎思いのほか食べやすい料理で良かったです。
◎あんまり期待してなかったけど、期待以上でよかったです。
◎チキンカレーは少し辛かったけど美味しかったです。
次回への要望など
◎色んな国の方と知り合える機会として、このような参加型の行事は良いと思います。
◎小さな国の紹介を希望します。
◎同じようなパターンでお願いします。
◎また料理講座をぜひしてください。
◎様々な国のお料理講座があれば参加したいです。
◎外国人の方と異文化交流できる機会をつくってもらいたいです。
今後のKAIFAサロンの参考にしたいと思います。
アンケートにご協力ありがとうございました。
(KAIFAサロン担当 浜田)