今回のゲストはポーランドのカタジーナ・
ヴォラク(通称カシャ)さんです。
昨年(2013年)12月14日に市民福祉センターへ来ていただきました。
現在、田尻町にある関西国際センターの研修生です。
プロジェクターを使いながらポーランドについていろいろ説明してくれました。
国旗は一般に夕日を背景に飛ぶ白い鳥を見て国旗にしたと言いますが、白は共和国の尊厳を赤は自由を表すと言われています。
国の面積は日本と大体同じですが、山が少なく、平地が多いです。そして、人口も少ないです。
カシャさんは主に出身地である南部地方のことについて話してくれました。
首都「ワルシャワ」の建物はビルが90%ですが、それに対して南部の都市「クラクフ」は10%です。
クラクフはポーランドの栄光を知る都として長い歴史があり、クラクフ旧市街には、中世の都市計画によって配置された建築物がそのまま残っていて博物館になっています。しかし、かってクラクフを囲んでいた防壁はもうなくなっています。
クラクフには長い歴史を誇るヤギェロン大学(1364年創立)があり、コペルニクスやヨハネ・パウロ2世も学んでいました。カシャさんはこの大学で経済学を学びました。
カシャさんの家は、そのクラクフの近くの村にあり、人口は約2,000人です。
左の写真はその村で、右の写真はカシャさんの家です。
カシャさんのお父さんは以前はエンジニアでしたが、今はこの地方の自治体の長です。
続いて、イースターの話、教会でのミサの話、子供が生まれるとその誕生日が祝日にあたる聖人の名前から洗礼名をとるなど、キリスト教に係わる話をしてくれました。
クラクフの近くの「ヴェリチカ」には世界最古の岩塩坑があり、地下327メートルにも達していて、昔は「白い金」といわれてポーランドに富をもたらしました。
最近まで採坑されていましたが、今は観光地となり、地底には装飾を施された塩で出来た礼拝堂や地底湖があります。そこにはパーティーも出来るたくさんの部屋があります。
礼拝堂のシャンデリアは岩塩から作られています。
(上の写真は「ポーランド政府観光局」のパンフレットより)
カシャさんは参加者の質問に答えて、言葉や産業などについて、いろいろ話してくれました。
公用語はポーランド語ですが、チェコ語、スロバキア語はよく似ていて、ポーランド人は聞くとよく理解出来ます。ポーランド語は日本語のように母音体系は簡単なのですが、子音が特に難しく、発音,綴り、文法もヨーロッパ中で最も複雑な言葉です。
学校では英語、ドイツ語、フランス語を勉強しますが、ドイツ語は人気がないそうです。
日本語は国内の大学でよく勉強されていて、人気があります。それはアニメや漫画の影響だそうです。
ポーランドに進出している日系企業はトヨタ、ブリヂストン、味の素、東芝、ロッテなど200社以上に及び、これは中東欧地域で最も多いです。
日本へはダウンジャケットや布団に使われる羽毛が輸出されています。
「EU」についての質問では「加入して良くなったがどうか分からない」とのことでした。政府はユーロ貨幣を推奨していますが、一般市民は使いたがらないとのことです。
カシャさんは2時間にわたって我々が余りなじみのなかったポーランドについて話をしてくれました。
終りにみんなで写真を撮りました。
ポーランドと言えば、我々はすぐ「ショパン」を思い出します。しかし、コぺルニクス、キュリー夫人、ノーベル平和賞のワレサ、ヨハネ・パウロ二世、の出身国です。
KAIFA事務所の向かいの部屋にカシャさんが持って来てくださった「ポーランド政府観光局」のパンフレットを6部置いてあります。ポーランドに興味をもたれた方はご覧ください。