9月26日
公演
コスモスシアター中ホールで午後7時に開演しました。
今回公演を行ったケニア・ナイロビ大学の「The Free Travelling Theatre」は、指導者3名と学生17名の20名で構成されたパフォーマンス・グループです。
KAIFAではアフリカの方たちをお迎えして公演するのは初めてです。
ホール前では早くから開場を待ちわびる人たちで長蛇の列が続きました。
6時30分から開場で、またたく間にホール内は後部の席まで観客で埋め尽くされました。
いよいよ開演のブザーが鳴りました。
アフリカ民族楽器の太鼓(ジャンベ、ドゥンドゥン)のリズムに合わせて団員が舞台に、そして会場内を歌いながら歩きまわります。
「ジャンボ!」 (こんにちは!)。 ケニアでは有名な歌です。
観客はその初めて聞くアフリカの歌声に引き込まれていきました。
観客も音楽に合わせて手拍子を打ち始めました。
そして「マライカ」
貧しいから結婚ができないという悩みについて歌いました。
「その歌はどこへいってしまったの?」
ケニアの文化が侵食されて、伝統的な文化が失われていく。
「子どもの誕生からお葬式まで」 日常を歌った歌が表現されました。
ケニアの民族の伝統的な民族衣装を披露しながら歌いました。
マサイ族、キクユ族、ルオ族、カレンジン族、カンバ族の衣装をまとった団員たち。
踊りの間に、ナイロビのスラム街の子どもたちが歌い踊ります。
ナイロビ大学が奉仕活動で作った「ケニア大好き」というミュージックビデオです。
「こんにちはよろしく」と日本語で話す子どもたちに客席では歓声があがりました。
ケニアの民族の伝統的なダンスや南アフリカの伝統的なダンスが繰り広げられます。
全身の力を振り絞って、団員たちの気迫が感じられる踊りでした。
幕間に流されるミュージックビデオは「私達は平和が大好き」と「アフリカの子」で、戦争があっても子供たちに希望を与える歌でした。 観客もビデオに拍手をおくっていました。
公演も終盤になり、団員達は客席から観客を舞台へ巻き込んでいきました。
舞台で繰り広げられるアフリカのダンスや音楽に!
世界の国境を越えて一つに連帯。
言葉が話せなくても心は通じる、ということが実感できました。
そしてKAIFAから花束贈呈です。 会場から集まった子どもたちが団員に一人一人に手渡しました。
ほのぼのとする光景です。
団員も嬉しそうでした。
最後に「大きな歌だよ」と日本語で歌う団員。 また「大きな歌だよ」と口ずさむ観客席。
25日から28日までの3日間でしたが、ナイロビ大学の学生たちと接して、歌や踊りは生活の一部であることを知りました。
音楽は彼らの生きる力となり、本当に歌を愛してやまない、自由で飾らない学生たちでした。
ナイロビ大学のパフォーマンス・グループの歌や踊りを知ったことで、日本から遠いアフリカも近くなった気がします。
子どもたちからお年寄りの方まで、アフリカの音楽に魅了されたことでしょう。
終了後は、ホールの出口で団員たちが観客を待ち受けていました。
一人一人にお礼の挨拶をしていました。
ナイロビ大学パフォーマンス・グループ「The Free Travelling Theatre」のみなさん!
素晴らしいアフリカ音楽をありがとうございました。