2012年2月5日、「KAIFA日本語サロン交流会」開催

 

KAIFAでは一週間を通じて毎日、日本語学習者がボランティア指導者とマン・ツー・マンで勉強をしています。曜日が違うと横のつながりが殆どありません。

なかなかボランティア同志が、又学習者同志が顔を合せる機会もありません。こういうことから、互いに親睦を深めるために、この「KAIFA日本語サロン交流会」がうまれて、情報交換をするよい機会になっています。

又、関西国際センターからも、各国の将来を担う若い日本語研修生が参加してくれるようになりました。

この様な集まりでは学習者同志の中で「もっと勉強しよう」というモチベーションが上がる効果もあって大変いいという感想もよく聞かれます。

今年(2012年)も、25日に「KAIFA日本語サロン交流会」が貝塚市市民福祉センター4階会議室で開かれました。

KAIFAで日本語を勉強する人、日本語ボランティア指導者、市の広報を見て来られた市民の皆さん、

関西国際センターで日本語を勉強されている外国の人たち、など、参加者は90人近くになりました。

2時より高橋会長の挨拶、次に安野副会長の司会で日本語学習者の作文発表が始まりました作文発表は、王小玲さん、胡昌向さん、胡安さん、陳貴英さん(所用で欠席、日本語ボランティアが代読) の中国出身の四人です。各々日頃の日本語習得の成果を作文で発表しました。

(下の写真左側の席に三人が写っています)

なお、各々の発表が終わると、すぐに今日のゲストの落語家、桂 三輝さん (カナダ出身) がユーモラスなコメントをされます、それが的を得ていて会場を笑わせ、和やかな雰囲気を作ってくれました。

 

胡昌向さんは冬服をもたずに来日し助けてもらったこと、胡安さんは日本人の挨拶のおじぎについて、王小玲さんは日本と中国との食事の違いについて、陳貴英さんは日本での生活など、皆、体験に基づく感想を話しました。

ことば部会の徳野さんは「学習者も発表のため何度も原稿を書きなおし文章を作る(書く)大変さを感じたようです、そして、いい勉強になったようです」と話されました。

四人の文章は画面の一番下から見られますので、ぜひ読んであげてください。

 

ゲストで来られた国際交流基金関西国際センターで日本語を研修しているキルギスの研究者マヤさんが自分の国について話されました。

あまりなじみのない国ですが、中央アジアの中心に位置し国の76%が山で、大陸性の気候ですが、冬には気温がマイナス30度から40度にもなるらしいです。国民は顔が日本人によく似ているそうです。

317日に開かれる「第二回KAIFAサロン」にはキルギスのゲストが来られるらしいです。

キルギスという国が身近な国として国際交流の仲間入りをしてほしいと思います。

また同じく関西国際センターで日本語を学んでいる研修生が5人紹介されました。皆さん、それぞれトルコ、インドネシァ、ミャンマー、グァテマラ、キルギスと国は違いますが外交官の仕事についておられるそうです。

国が違っても、この場でのような小さな草の根の交流がだんだん大きくなって将来の平和な結びつきになってほしいと思います。

 

その後は、ゲストの桂三輝さん、桂 三枝さんのお弟子さんで、カナダ人の異色の落語家。

舞台の上でアコーディオンを抱え「幸せなら手をたたこう」を会場の皆さんと一緒に声高らかに大合唱。漫談で場が一層盛り上がり、会場の皆さんもニコニコ顔。楽しいひと時でした。

三輝さんは来日されて12年、4年前に落語界に入り修行され、今は流暢な日本語で話されます。しかし、「敬語」は難しいとのことです。これは日々、学習者が感じていることです。

小休止があって、皆でゲームの時間になりました。又爆笑の渦がわきます。子供たちも混じっての「感じ書き取りゲーム」。

さて外国人の皆さん、「木へんはいくつ書けたでしょうか?」。「サンズイは?」、矢張り漢字の国の人は強かったのでは? しかしゲームの中に出てきた「」は中国の漢字で、日本では「(かえで)」です。

その他、「風船を使ってのリレー競技」、「借り物競走」など外国の方にはあまりなじみのないゲームに時間のたつのも忘れて興じ、会場は益々盛り上がり、互いに打ち解けた雰囲気になりました。

(下の写真はクリックして下さい、大きくなります)

会場内には学習者の勉強の様子、ボランティア指導者講習の様子、外国語学習の様子などの写真が展示され、たくさんの人が興味深く見入っていました。

時間も瞬く間に過ぎて、会場は和やかな雰囲気の内に終了となりました。

参加された皆さんのこの「和やかな気持ち」が、これからの交流の支えとなってゆくと信じています。

 

企画、運営に関係された方々、お疲れさまでした。有難うございました。

 

◎次のPDFより四人の文章が見られます。

担当者のコメント

胡さん二人と陳さんの原稿は、ほぼ原文のままで、句読点は読みづらい個所で増やしていますが、日本語の添削はしていません。助詞の使い方や言いまわしなどがちょっと変かな・・・と思う個所もありますが、彼らが書いたままにしています。その方が良いと思うので・・・。王さんは自分で入力されたので、そのままです。

王小玲さん、日本の感想.pdf
PDFファイル 163.9 KB
陳貴英さん、日本での生活.pdf
PDFファイル 105.2 KB
胡安鵬さん、お辞儀.pdf
PDFファイル 103.1 KB
胡昌向さん、ありがとう.pdf
PDFファイル 94.2 KB
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